星を数えよう! スター★カウント
〜みすゞ 星空の「お勘定」プロジェクト〜


                       現在、更新中 2025 10/18
夜のお空のあの星は、
千と三百五十まで、
かぞえたばかし、まだ知らぬ。


(金子みすゞ「お勘定」より)
プロジェクトの目的

 街明りで星が見えない・・・と諦めていませんか?
じっくり見ていると明るい街の夜空にも星が見えています。

数えきれない程の星!というセリフはよく耳にしますが・・・
初めから数えるのを諦めていませんか?

人の目で数えられるのは明るい1等星〜暗い6等星です。
全天でおよそ6000個ほどです。地面の下は見えないので
一度に見えるのは約3000個・・・これなら数えられそうですか?

このプロジェクトは、単に星の数を数えるだけではありません。

詩の世界を体験する:
金子みすゞさんの詩「お勘定」の世界に触れ、子供の純粋な好奇心を追体験します。
夜空への新たな発見: 肉眼で見える星の美しさを改めて感じ、宇宙への好奇心を
育みます

集中と探求の喜び:
自分の力で星を数えることで、集中力高めます。
視力によって星が見えにくい人もいます。このプロジェクトは星空を見上げるという
行為が想像力を高めたり新たな発見の喜びを味わいます。

地域の空の現状を知る:
皆さんが数えた星の数を集計することで、それぞれの地域の夜空がどれほど
美しいか、あるいは都市の光がどれほど影響しているかを知ることができます。
これは、環境について考える貴重なきっかけにもなるでしょう。

実施方法
夜空の「お勘定」に挑戦!実施方法はとてもシンプルです。
一人でも、大人数でもできます。

1,ほぼ快晴であること。
2,月明りが無いこと。
3,なるべく空が開けた場所であること。



道具の準備:
1,手持ちのカウンター(100円ショップなどで手に入ります)。



2,記録用紙、開始、終了時間等を記入
 記録を残すことで立派な観測になります。

星をカウント!:
1,先ずはあわてず・・・
眼を暗がりに慣らしてから始めます。
目が慣れてくるまで5分〜10分以上かかります。
周囲に見える景色などを見て方角を確かめておきましょう。

2,見えた星だけを数えます。
見えた星を一つずつ、数えていきます。あやふやであれば数えません。
多少、ダブって数えてしまっても構いません。飛行機のように動いている光や、
人工衛星のようなものは数えません。

3,どこから数える?
わかりやすいように北(北極星)から始め、
左回りで一周して最後に天頂付近を数えます。

覚えましょう!手を使った測り方

 1500年程前の大昔、ポリネシア人たちが星の光を頼りにカヌーで大海原を
渡り、ハワイへ到達しました。
3000km以上の長い航海で必要になるのは自分がどこにいるかを知る手がかり
となる航海術でした。北極星が北を差し示す事は多くの人が知っていますが、
さらに星の高度や水平線に上ってくる星の方角を測ることで地球上のおおよその
位置を知ることができると言います。
口述によって伝えられた方法でスターナビゲーションと言います。

文字を持たない彼らが編み出した方法こそが手を使った測り方です。
ゲンコツ1個分、2個分・・・といったように身体の感覚で覚えることが
できるので大人でも子どもでも使えます。

腕をいっぱいに伸ばします。。。

 グー ゲンコツ1個分が10°

 イイね! が15°

 パー が20°

練習問題
グーとパーで何度になりますか?

  = 30° です



水平に30°、高さ60°の範囲を数える。
数えたら左へ、再び水平に30°、高さ60°の範囲を数える。
高度が高くなるにつれて舟型のように狭まっていきます。
高度60°ではおよそ15°になります。

12回目で北に戻る。
天頂付近を数える
天頂から半径30度の円内を数える


一つの目標はみすゞさんが数えた1350個です。
星一つ数えるのに1秒だとして約22分です。

等級 全天の星の数
1 21
2 67
3 190
4 710
5 2000
6 5600

地面の下は見えませんので上記の約半分が一度に見える星の数になります。



まだ知らぬ
    その先へ・・・・

 
星は見える星だけではありません。
望遠鏡を空に向けるとさらに多くの星が見えてきます。
宇宙にはいったいいくつの星があるのでしょうか?
宇宙はどこまで広がっているのでしょうか?
私たちと同じような人が住んでいる星はあるのでしょうか?
私たちはなぜここ地球に住んでいるのでしょうか?

様々な想いが溢れてきませんか?



このプロジェクトはまだ始まったばかりです。
現在、皆さんにとりあえず数えてもらおうそんなテスト段階です。

数えたら・・・・
ご報告をお願いいたします。
「こんな数え方してみた」
というアイデアもお待ちしております。